SLI/SLO の定義を決めて指標を計測しており、SRE チームは開発チームとの定例会で指標の変動からわかる課題を共有していましたが、課題の改善が進まない状況でした。改善が進まない原因はSREチームと開発チームで課題の重要性や具体的な改善タスクの認識が揃っていないことだったので、SRE チームが主導して認識を揃えるコミュニケーションをすべきだと考えました。このコミュニケーションをどのように進めたら良いのか Topotal さんに相談しました。
最初に Topotal さんと一緒に改善を進めたのは SRE チームと開発チームの定例会でした。この定例会で達成したい事はなにか、達成したいことに必要な情報はなにか、何を開発チームと議論し、何を決めたいのか、議論を提示する根拠の基準は?など、本当に細部に渡り1つ1つを整備していきました。改善された定例会では、SRE チームが課題だと感じている事に対して開発チームとネクストアクションを議論し、タスクが実行されるようになりました。
印象的だったのは、Topotal さんが開発チームがどうやったら議論に集中できるか徹底的に考えていた点です。
例えば、議事録のフォーマットにあらかじめ議題に上げる条件を記載しておき、その基準を超えたら議題に上げることをアドバイスしてもらいました。このような細かな点を1つ1つ整備し認知負荷を下げることで、全員が会議に集中できる環境になりました。
定例会が進むようになってから、業務設計や会議の準備などを行うためのスキルにはどのようなものがあるか、スキルの全体像があれば共有してほしいとお願いしました。Topotal さんからソフトスキルと言われる分野の情報をアウトプットしてもらうことで、私達が他のチームと協力を得るために必要なスキルも体系的に理解できました。